静岡駅北のビル地下へ、「森」をコンセプトとしたランドセルショールームを設計しました。
設計にあたり、下記を意識しました。
・見上げた際の奥行感を出すために天井は貼らず、設備配管は目立たせない
・森のやわらかさを表現するため、金具を隠す
・囲まれた空間でありつつ、圧迫感は無くす
・ランドセルが映える内装とする
ルーバーの寸法・間隔の検討には、BIMを使用しました。
図面を3Dで確認できるため、見栄えの良い寸法を探る中で、とても役立ちました。
ルーバーは反りを考慮し、集成材を使用。工場で製材し、現場で組み立てました。
高さ3Mのルーバーを立て起こす作業は、大人4人がかりで行いました。
ルーバーは上から吊り、部材間はボルト接合、脚部はL字金物に差し込み、固定金具を隠しました。
設備配管は黒く塗装し、下向きのスポットライトをルーバー間に設置することで目立ちにくくしました。
ランドセルが映える様に、ルーバーの形状は統一させました。
ルーバー・ベンチ・デスク等は同種の木材で作成することで、色のばらつきを減らしながら、自然材を取り入れました。
ランドセル裏にはパネルを付け、展示空間を縁取りました。
照明は、ルーバーに当てて、見かけの重みを軽くするとともに、自在に色が変えられる製品を採用することで、四季に合わせて違った空間が演出できます。
草原をイメージした色味のタイルカーペットを床材とし、倉庫への搬入経路は材質を変え、敷き方に変化をつけ、遊び心を持たせました。
ショールーム周囲は前面ガラス貼りのため、ルーバーは目隠しの役割も持っています。
地下に表れた「森」に、ショールーム来場者だけでなく、道行く人も癒される存在になれば嬉しいです。
総合デザインプロデュース・基本構想:株式会社プラン・ドゥ
設計・監理担当:豊田・小倉
文章担当:小倉
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